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めでたく「卯」というへんてこりんな名前をゲットした仔猫は
早速シャンプーされることになった。

シャンプーを始めた母
いきなり変わった泡の色を見てギャーッと叫ぶ。
…赤茶色の血の色だったのだ。
あわてて体中を確認してみたが、怪我はなかった。

どうやら、ノミに喰われて、そのフンが体中にこびりついていたらしい。
その様子からも、ずいぶん長い間心細い思いをしていたことがわかる。

シャンプーを終えると
ただでさえガリガリだった「うーちゃん」は
更に更にペシャンコの貧相な体になってしまった。
けれど
毛並みだけはホレボレするくらい真っ白になった。

シャンプーから解放しても
うーちゃんはしきりに何かを言いながら私たちから離れない。
一生懸命あとをついてくる。
仔猫のことだから遊びたいのかな、と思い
ちょいちょいと遊んでやると、喜んでじゃれついてくる。
しかし…。
ほんの少し遊ぶとパタッと倒れ込んでしまうのだ。
それほど体力が落ちていたのだろう。
母に向かってのダッシュも、最後の力を振り絞ったのかもしれない。

ヨロヨロしながらも遊ぼうとする姿が
「オイラ、ここんちのコになっていいでしょ?」と
必死にアピールしているようにも見えて、思わず涙が出た。


それから18年…。


幸せは 歩いてこない だから 歩いていくんだよ♪
こんな歌があるけれど、
我がN家には「幸せ」が自ら歩いてきてくれた。

うーちゃんありがとう。
私たちを選んでくれてありがとう。
お隣の家じゃなくて、お向かいの家じゃなくて
ねーちゃんのトコロに来てくれてありがとう。

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2005.03.12 うーちゃん
本名:卯 
1987年の4月頃生まれ。
同年7月の夏祭りの朝我が家に迷い込む。
…というか、おしかけてきた。

その日の朝早く、まだ私が爆睡している頃
母が「可愛い仔猫の声」を聞いた。

たいした考えもなく外を見に行ってみたら
「その物体」がビューッとすごい勢いで母のもとへ走ってきたのだそうだ。
しかし母絶句。
それは可愛いとはほど遠い、ガリガリに痩せて真っ黒に汚れた
耳ばかりが大きな仔猫だった。

とりあえず、通路に置いた洗面器のなかに保護してムスメ(私だ)が起きてくるのを待つ。
起きてきたムスメは「絶対嫌だ」と言った。
代々の猫を交通事故で亡くし
つい半年前にも悲しい別れがあったばかりだった彼女は
もう猫と暮らすのをやめようと思っていたのだった。

「とりあえず、見るだけ見て、今眠っているから」という母の言葉に
「じゃあ見るだけね」
…とそ~っと覗いた洗面器の中で…
その仔猫はじーっとこちらを見つめていた。
なーんにも言わずに見つめていた。

かくしてその仔が「卯」という名前をもらうまでにたいした時間はかからなかったのだった…。

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