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朝晩の2回のご飯。
ちょびはいつでも
ダイニングの掃出し窓の下で伸び上がるようにして待っていた。

嬉しそうにご飯を食べるちょびを見ながら
私はいつもいつも、同じ台詞を呟いたものだ。

「ちょびちゃん、いっぱい食べてね。
 足らなかったら、いくらでもおかわりありますよ。
 ねーちゃん、でっかくて優しいちょびちゃんが大好きですよ。
 ごちそーさまして、それで、お見回りに行くなら、車に気を付けてね。
 道路を渡る時は
 右見て左見て右見て左見て、もう一回右を見て
 それでも車が来なかったら渡るんですよ。
 ちゃんと元気で帰って来てね。
 ドコにも行っちゃ嫌ですよ。
 ちょびちゃん、
 ちょびちゃんのおうちはココですよ」

ちょびが逝ってしまってからもう10年も経つのに
今でもよどみなくスラスラと言えるなんて、と思ったら
また泣き笑いしてしまった…。

当のちょびは
毎日毎日2回ずつ同じ事を言われ続けて
耳にさぞかし大きなタコが出来ていた事だろう。

けれど
お見回りにお供させてもらった時、私は見たのだ、
ちょびが本当に「右見て左見て右見て…」を実践しているところを!



掃出し窓の下でご飯を待つちょびの姿はもうない。
念仏を唱える事もなくなった。
それでも私は、最後のひと言だけは心の中で繰り返すのだ。

「ちょびちゃんのおうちは、ココですよ」



 
 
念仏現場にて。

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