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おっとりやさんの風は
人みしりもお猫さまみしりもしない仔だった。

その良い見本が「子守り」。
当時の我が家の裏には、広大な製材工場があった。
雨風の心配もなく
外敵から隠れられる場所もたっぷりのそこは
おうちのない猫さん達の、格好の子育て場所だった。
いや…
たまに、どう見ても「おうちのある仔」が
臨時の子育て場所にしていたような時もあったけれど(^^;)

そんなわけで
我が家の庭に、親子連れのお猫さまが遊んでいる事は
そう珍しい事ではなかった。


風が仲良しになったのは
「ふじこさん」と呼んでいた、富士額模様の綺麗なお猫さまの子供達。
彼女の子供達がコロコロと庭で遊んでいると
風も喜んで庭に出る。
そして
何とも言えない優しい声で
「ふみ~、ほえぇ~、ほにゃぁ~ん」と言いながら
そーっとそばに寄って行くのだ。

子供達も風を怖がる様子もなく、ちょこちょこと寄って来る。
風は
普段遊ぶ時のやんちゃぶりはどこへやら
子供達にじゃれつかれても、傷つけないようにそーっと遊ばせている。
ひとりが遠くへ行きそうになると
そっとガードして、みんなのいる場所に戻したりしているし。

不思議な事に
そばで見守っているふじこ母さんも
全く風を威嚇する事もなく、のんびり毛繕いなどをしている。

その様子は、まさに「子守り」。
自分だって、まだ半年そこそこの子供なのに(^^;)

ふじこ母さんの号令一発
「みんな、帰るわよぉー」が出ると
子供達はそそくさと行ってしまう。
見送る風は、本当に寂しそう。


もしかしたら…
風は、兄弟達と楽しく遊んだ頃を思い出していたのかもしれない。
何かの事情で
ひとりぼっちで狭いケージに入れられて
「叩き売り」されていた風。
そんな風にだって
優しいお母さんや、じゃれあった兄弟達がいたはずなのだもの。

そう思ったら
急に風が不憫に思えて、涙が出た…。


風。
そんな貴方に
私達は、「家族として」何をしてあげられたのでしょうか。
短かかった…
あまりにも短かった貴方との時間。
無邪気に見上げる瞳を思い出しては
胸が痛くて痛くてたまらなくなるのです…。





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