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ぽんこは何故か
「にゃーん」と鳴かないお猫様だった。

「ぶぎゃーん」
「ぼがーん」

その可愛らしい姿からは想像できない
素晴しいダミ声、もとい、ハスキーボイス。
中でも一番心に残っているのが
「ほげぇ~」という、摩訶不思議な訴えるような声だ。

ぽんこが我が家にやってきて
まだ日も浅いある日の夜中の事。

いつもなら
玄関脇のぽんこハウスでやすんでいるはずのぽんこが
ほげぇ~、ほげぇ~、と鳴いている。
しかも…
この声は近い!

何事かと思って部屋を出た私は
窓に映るシルエットを見て絶句した。

…ぽんこ…。

二階の窓の面格子とガラスとの狭い隙間に
ぽんこがすっぽりとはまっている!
一体…
どこをどうつたって来たのだろうか。

ひとりぼっちが寂しくて
明かりがついている窓を目指して
一生懸命に登ってきたのだろうか…。

救出に大わらわになりながらも
そんなぽんこがいじらしくて涙が出た。


かすかに聞こえる「ほげぇ~」と言う声に
広縁のカーテンを開けると
外からこちらを見ている、という事も良くあった。

置き去りにして見捨てられるまでは
おそらく、とても可愛がられていたであろうぽんこ。
ひとりぼっちが寂しかったのだろう。


何故…
何故、こんな仔を家に入れてやれなかったのだろう。
何故
もっと色々調べて工夫して
うーちゃんと一緒に暮らせる方法を見つけられなかったのだろう…。

知識がなかった…
反対を説得するだけのちからがなかった…
いや
そんな事はすべて言い訳だ。

一番必要だったのに
私になかったのは
ぽんこの為に一歩踏み出す、勇気だった。

ないないづくしの
こんなふがいない大馬鹿たれの所に迷い込んで来たばかりに
ぽんこは…
誰にも看取られずに
たったひとりで虹の橋へと旅立つハメになってしまった。


どんなに泣いても
どんなに後悔しても
どんなに謝っても
魂だけになってしまったぽんこの声を聞くことは
もう、私には出来ないのだ。




いつもこうして
玄関の前で家の者が帰ってくるのを待っていたね…。
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